他人の不倫というのに少し考え込んでしまう。
他人の不倫に嫌悪感を覚えてしまうのは何故か。
他人の不倫をどう扱うべきなのか、諌めるべきか、放っておくべきか。
要は、自分にとっては無害な社会的不正なのである。
不倫が当たり前に許される世の中になってしまえば、結婚生活が成り立たないし、結婚する人も減る。
そうすれば出生率も減るだろうし、子供も不遇な思いをする事が増えるだろうから、将来の国としては悪い方向性に行ってしまう。
だから不倫は社会的には罰がある。だが、個人にとっては、その程度の事は害にはならないのである。
巡り巡って訪れる害悪に対して、どう対処すべきか?という問題が一つ。
そして、不倫という行いを見た時に、咎めたい気持ちは嫉妬なんじゃないだろうか?と疑ってしまう気持ちが一つ。
結局、不倫を咎めたい気持ちは正義によるものではなく、「あいつばっかりいい思いしてズルい!ムカつく!」という心に拠るものじゃないだろうか?という話だ。
まぁ、大半は嫉妬だろう。自分が本当はやってみたかった事を他人がやっていれば嫉妬するのである。
その辺を総括すれば、他人が不倫している事は、害ではなくても不快になり得るものだろうと思う。
報告すべきか、諌めるか、黙って知らないフリをしておくか、そういう迷いが生じる。
他人が不正にいい思いをしているという事実に本能的に嫉妬してしまう。そういう悪感情が生じる。
「気にしなければいいじゃないか、他人がどうしようが」という意見もあるだろうか。社会のルールに縛られている我々に対して、いきなり無法地帯の話をされても納得はできない。
とにかく私にとって不都合だから、不倫はしないで欲しい。胸糞悪いのである。